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両親が別居してしまった後で、子どもが同居親をかばい壊れていく現象とその理由 [家事]

離婚をした場合でも、しない場合でも
両親が、心理的葛藤の末別居した場合、
子どもは同居している親を支えようとします。

多い事例としては、
母親が、子どもを連れて父親のもとを去った場合、
特に兄弟姉妹がいる長女が、
母親のために一生懸命になることが多いです。

兄弟姉妹のために母親代わりになって面倒を見たり、
年齢にしては多くの家事を引き受けたりしたり、
母親を慰めたり、
時には父親の悪口を率先していったりします。

母親の支援者は、そんな長女を健気に思い
「これからもお母さんを支えてあげてね。」
等と犯罪的な言葉を発したりします。

子どもは、常に母親の気持ちを気にかけ、
母親は、自分にこうしてほしいだろうということを先取りし、
勉強や習い事に、自分の限界を超えて挑んだりします。
子どものころは、本当に「良い子」です。

やがて思春期頃になり、
頑張りだけでは、学業も、習い事もうまくいかなくなり、
また、異性を気にする年齢になっていきます。
自我も確立していかなければならない時期、

自分というものが何かわからくなってしまうようです。

友だちに相談するにしても、
これまで、お母さんならどうするだろうという発想ですから、
子どもらしい奔放さがなく、
あまりにもいい子すぎるので、
子ども同士では四角四面の固い奴という印象を持たれ、
浮いた存在になっています。

容赦ない いじめに会うことも少なくありません。

成績に見合わない無謀な学校に進学する勉強で押しつぶされ
保健室登校になってしまっている子供たちも報告されています。
学校に出てくるならまだよいのですが、
引きこもりになったり、
リストカットを繰り返したり
病院の入退院を繰り返している子供たちも
年齢的には子どもとは呼べなくなってゆきます。

仕事柄(私だけかもしれませんが)
こういう子どもたちを多く見ています。

どうして、子どもは頑張るのでしょうか。
学説の中には、
同居親が、別居親の悪口をいって、
子どもをそうしむけているという説もあります。
そういう場合もあるのかもしれません。

しかし、当事者の中で、子どもを交えて接していると
それは、母親があからさまに言うことではなく、
子どもがそう感じたからのモチベーションなのだと思っています。

子どもは、ある程度の年齢になるまで、
大人が考えているように両親を別々の人格だと把握していません。
「両親」というユニットとして存在していると
とらえたほうが正確なようです。

だから、お父さんとお母さんとどっちが好きと尋ねることは
子どもを困惑させるのです。
別居したとしても、
また一緒に暮らすのだろうなと漠然と思っていることが多いようです。

だから、同居親の味方をしていたとしても、
それは同居親が正しくて、別居親が間違っていると
分析した結果、同居親を支持している
というわけではないのです。

では、どうして、同居親にそこまで肩入れするのでしょうか。

一つには、別居親が、自分の下からいなくなったことに対する不安から
同居親をつなぎ留めておきたいという気持ちもあるでしょう。
人間は、敵(かたき)でも、侵略者でも、
他に人がいなかったら、すぐ近くの人とつながろうとする
本能的欲求があるといわれています。

もう一つ大きな人間の仕組みが、私は単純な理由だと思います。
それは、人間は、他人の感情に振り回される動物だということです。

個性はあるらしいのですが、
二歳くらいともなると、
楽しんでいる人と一緒に楽しもうとする行動を見せ、
困っている人を見ると、助けようとする行動を見せる
という研究結果が報告されています。

同じ形をしても、
顔つきで、その人の感情が判断できるようになるらしいのです
「まねが育むヒトの心」明和牧子 岩波ジュニア新書

(いじめも大雑把に言えば同じ原理です。
 不正義ないじめのリーダーを取り巻きが支持するのは
 リーダーが感情的に豊かであると反対に、
 いじめられている子は感情を殺すわけですから、
 共鳴力、共感力はリーダーに持っていかれるわけです)
  

別居した母親は、自分では気が付かなくても
感情的になっているようです。
言葉に出さなくても
夫を恨んだり、憎んだり、
一番肝心なことは夫(夫に似た男性)を怖がったりするようです。

怖がっている母親を、
子どもは本能的に守ろうとするのです。

面会交流を拒否したりするのですが、
それが別居親を傷つけること等考えも及びません。
別居親はいないので、共鳴する的は、過去の記憶しかありません。
だから無いのです。

そうして、取り乱した母親をかばって、
父親の悪口を言って、
それで、母親が安堵したりすると
そういう行動が肯定されて、母親をかばった満足感が生じるようです。

そして、冒頭に述べたような
自己疎外のスパイラルにはまっていきます。

もし、同居親が、
子どもに、「自分が生まれてきて良かった」と
思春期以降も思ってもらいたいなら、

子どもの前で、
別居親に対する感情をむき出しにするのしてはいけません。

もし同居親が
子どもは、自分の付属物で、
自分のために生きればそれでいいと思わなければ、

子どもが別居親の悪口を言ったら
是正しましょう。

離婚や別居は、大人同士の問題です。
子どもを巻き込まないというのはそういうことです。

無邪気に言っていた別居親の悪口は、
思春期以降は、子どもが自分自身に対する悪口と受け止めていきます。

もし別居親が、自分がその親(子どもから言えば祖父母)に
従属した人生を選んで、
子どももその巻き添えにする、
自分の親のために自分の子どもの人生をお供えするというつもりがないのなら
自分の両親に、子どもの前で別居親の悪口を言ったら
血相変えて抗議してください。

支援者が、
「お母さんを助けてね。」
等と、子どもの将来にとって深刻な影響を与える言葉
子ども対して不可能を強いるような犯罪的声がけをしたら、
その支援者とは手を切るべきです。

それができないのならば
子どもは相手に育ててもらいましょう。

声を聴いたり、後姿を見かけるだけで
パニックになる相手だとしても
面会交流を頑張って実現しましょう。

私は、そうやって頑張っているお母さんを応援し続けています。

表面的な感情に振り回されて、
離婚、連れ去り、対立だけの引き出ししかない
そんな支援者が減ることを祈っています。

そして、そうなる前に、
適切なアドバイスができる機関があればと
いつも強く感じています。





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井上

初めて読ませていただき、大変興味深くコメントさせていただきました。
実は私も今主人と別居中です。
暴言をはく主人にたいきれなくなり、遂には、「早く出て行って」と言われ実家に帰りました。そんな父親を見ていて、六年生の息子が父親を嫌い二度と会いたくないと言います。
普段はとてもいい子なのですがこんな場合でも思春期になると、上記のような子になってしまうんでしょうか?
読んでいてとても不安になりました。
by 井上 (2017-06-19 00:22) 

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