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月経前症候群(月経前緊張症) 子どもを奪われた女性依頼者から託されたこと 家族再生・崩壊予防学会の創設を! [家事]

今から20年くらい前になるだろうか
弁護士を始めてすぐのころ、
まだ結婚もしていなかった。

その時に、ある離婚事件を担当した。

宮城県北部の農村部を舞台にした事件だった。

私の依頼者は女性、子どもがいた。

女性の職場によく出入りする取引先の男性が
女性を見初めて、
半ば強引に結婚となり、
女性は男性の家に嫁いだ。
舅姑と同居ということになる。

女性は、明るい性格で
はきはきした気立ての良い女性だった。

家の財布は姑が握っていて、
夫の収入はもちろん
妻の収入も姑に差し出していた。

当初はあまり気にしていなかった。

やがて子供が生まれて、
様相が変わっていった。
自分の行動が常に監視されているような不自由さを感じ、
それまで夫婦そろって出かけることもあったが
あまり外出もしなくなった。

どうやら女性は浮気を疑われるようになっていたようだった。

姑や夫に対する不満も募り
子どもを連れて別居をするに至った。

女性の実家は夫婦の問題を解決するまではと
実家の敷居を跨がせなかった。
経済的にも困窮していた。

女性は、それでも、子どもと二人
心穏やかに暮らしていた。
時折、婚家の要望で子どもを見せにも行っていた。

ある日、久しぶりに子どもをお泊りさせてほしいという
婚家の要望で、何の気なしにお泊りをさせてしまった。
翌日子どもを迎えに行ったところもぬけの殻だった。

大人はほどなくして帰ってきたが
子どもは帰ってこなかった。
親戚筋に隠されたようだった。

それから私に依頼が来て
監護者指定、子の引き渡しの調停を申し立てた。

相手方の態度はかたくなだった。
子どもが小さく、母親の愛情が必要な時期だったということ
騙して子どもを盗られたという事情もあり、
家庭裁判所も熱心に父親側を説得してくれていた。

しかし、何度説得してもらちが明かず
月日がたっていくという焦りばかり募っていった。
裁判官も入り説得し、
いよいよ審判移行になったとき、
女性は、子どもをあきらめた。
勝つ可能性が高かったのだがあきらめた。

女性も考えに考え抜いたし
私とも長時間話し合った。

いろいろなことが問題の所在として
立ちふさがっていた。

その一つの問題が
女性の月経前症候群だった。
当時は月経前緊張症と言っていたようだ。

確かに、その女性は、
自分の感情を制御できなくなることがあったようだ。
それさえなければ、
いろいろな不満はありつつも
明るく暮らせたはずだった。

自分でも
どうして感情が爆発して
どうしてそれを抑えられないのか
自分で自分を理解できなかったという。

私と調停に取り組んでいた時、
あちこち病院を転々として
ようやく自分の病名にたどり着いた
自分が月経前緊張症という病気だったということで
その女性は少し救われたようだった。

しかし、まだ、研究途上のような段階で
資料としても生の医学論文が2本くらいあるだけだった。
女性からそれを提示されて
調停で文書で説明をしたが
相手方は理解しなかった。

女性は治療しながら
一人で生きていくことを決めた。

病気が理解されないで
人間関係が崩れるということを多く見ている。

本人の人格が異常で仲が壊れるということは滅多にない
おそらくもともとうまくゆかないだろう。

相手方の理解できない行動は
通常は何らかの理由がある。
相手方の異常な行動を
病気を理解できなくても受け止める
そういう態度は広い心だと称賛されるべきだろう。

子どもをあきらめるにあたって、
女性から託されたことは、
世の中、自分が悪いとあきらめている人がいる
しかし、実は自分が悪いのではなく
病気によって不具合が生じることがあるということ、
それが理解されないまま、大事なものを失うことがあるということ
それは、本人の責任ではないにもかかわらず
本人に大きな損害を与えることがあるということである。

そして、こういう病気があることを
広く知らしめて、
自分と同じように悲しい思いをする人が
少しでもいなくなるようにしてほしいと言われた。

当時の私は、その気持ちは痛いほどわかったが
どうすることもできず途方に暮れていた。

このブログで紹介することで
女性から託された責任を果たすことはできないだろう。
しかし、
家族の崩壊を予防し、崩れかけた家族を再生する学会を作り
このような病気が家族を別れさせてしまうこと、
どうすれば家族が一致団結して生活することができるか
提案ができるようになれば、
この女性のように悲しい選択を余儀なくされる
ということは亡くなることでしょう。

ようやく道筋が見えてきました。




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コメント 1

鈴木

はじめまして
ブログ読ませて頂きました。
事情があるにせよ女性が子供をあきらめなければならない状況、つらいと思います。
私も子供と別居しており、日々悩んでおります。
by 鈴木 (2017-03-19 11:25) 

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