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続・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 離婚調停における必須戦略と自分を変える勇気という作戦 [家事]

先日書いたブログの記事

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 杉山先生から頂いたコメントをきっかけに」

に、とても切ないコメントをいただきました。

相手の気持ちを考えてみた場合、
自分を変えることで、
あるいは自分の主張を一部譲歩することで
状況が良くなるかもしれないと思うことがあるけれど、
それはとても勇気が必要だ

というものでした。

引くことで、なるほど相手の気持ちは柔らかくなるかもしれないけれど、
それは自分が家族から益々離れてしまうことを意味することなので不安だ
それでも自分は引かなければならないのかもしれない
と思うことは、大変つらいことです。

一つ、考え方の試行錯誤を示してみます。

先ず、一歩引くことで、
現状より状況が悪くなるかどうかを見極める必要がありそうです。

ここから先の話は、
いつもと私が言っていることと違うことを言っているように思われるでしょうが、
離婚(円満)調停は、戦争なのです。
 戦争である以上作戦をたてて望まないとだめだ」
ということを対人関係学を始める前から今でも
依頼者に申し上げています。

作戦を構築するためには、
相手と自分の分析をしなければなりません。
この分析を抜きに感情のおもむくまま
調停を進めている方が多いと感じます。

相手の状況を考えるとは、
相手が今何を考えているか、
相手の望んでいることは何か、
その背景は何か、
相手の状況において、こちらに有利に働くポイントは何か
不利に働くポイントは何か。
これを考えることです。

但し、調停申立書や準備書面
調停委員から聞く相手方の発言だけで
一喜一憂していたのでは調停にはなりません。

あなたは、これまでの生活の歴史という
一番貴重な情報をおもちなのですから、
そこから、相手の変化の要因を分析する
という一番有効な分析ツールを持っていることになります。

この場合、自分が相手の変化に
どの程度関与していたかを冷静に見極める
過不足なくリアルに見極めるということが必要です。

自分が良くても悪くても、自分に何らかの原因がある
というならばチャンスです。
それを言い当てて、対応策を提示する
という爆弾を落とすことができるからです。
これが有効打になることが少なくありません。

自分の「やったこと」に問題があれば簡単ですけれど、
自分が「やらなかったこと」に原因があるというのであれば、
何をすればよかったかという分析が必要になります。

この分析方法をとれば、
あなたが実行することができる作戦を
構築することができるという利点があります。

また、自分の対応に問題があるのに、
引かないでどんどん攻め込むというのであれば、
それは自分で状況を悪化させていることになります。

この場合、一歩退くことは
自分の感覚では後退しているように見えても、
客観的には、ずんずん前進している
ということになります。

もしかすると、退いているように見えるだけ
ということがあるのです。
状況分析をしていないことによる
戦略ミスということになります。

相手を理解し、自分を理解するということは
離婚する時も、修復する時も必須の作戦で、
離婚でもめているときこそ、
相手を理解することに力を入れるべきなのです。


ここで、相手方弁護士や行政、調停委員に
責任を擦り付けてしまったのでは、
武器を持つことができません。
状況を変えていくためには、
やはり自分の行動を修正することが
最も確実にできることなので、
そこを考えることが有効であると思います。

自分の行為で相手が嫌がっている部分を
冷静に周到に分析する必要があるわけです。
分析ツールが、言わずもがなですが、対人関係学なのです。

自分を攻撃してきていることは、
自分を怖がっているからかもしれない。
相手が仲間はずれにされる不安を感じているからかもしれない。

怒りという助けがなければ
自分にものが言えないだけなのかもしれない。

そういう発想に立ってみると見えてくることがあるようです。
もしかしたら、
あなたが相手に対して現状を怒りを持っているのは、
あなたが不相当な攻撃を受けていることが原因かもしれません。
自分が悪くないのに、子どもを連れて出て行かれた。
状況が呑み込めないまま警察と一緒に相手がきて
荷物を持ち去られるままにしなければならなかった。


なにくそと怒りが沸き立たなければ
自己効力感が無くなり抵抗力が無くなってしまいます。
だからどうしても攻撃的になることは
仕方がありません。

ただ、ここで、攻撃一辺倒となると
家族を守ることができません。
ここでいう家族とはご自分も含めてということです。

また、逆に、自虐的な分析も有害です。
相手の心には響かないため、
事態が打開できる有効打にならないからです。

先ず、良い悪い、正しい誤りという評価をしないで、
どうして相手がそういう心情になったのか
冷静に過不足なく分析することが必要だということになります。

分析が終わったら、
分析結果を相手に示すことが必要です。
相手を理解していることを示すこと、
自分を理解してもらおうとすること。

これも、夫婦の歴史の中で生まれてきた
経験に裏打ちされた独自の言語があるはずなのです。
この相互理解が欠けていたために
チームが遊離している状態が
家族紛争だと思います。

やや抽象的な言葉に終始しましたが、
戦略上最も大切なことは、
「どうしたいか」ということの自覚です。

「やり直したい」という気持ちがあるならば、
それを前面に立てることが必要です。
弁護士や友人に堂々と宣言しましょう。
無理だというヒトとは別れればよいです。

そうして、やり直したいということと
矛盾した行動を自分がしないように
見守ってもらうことが大事です。

但し、目標は
大目標の外に、中間目標を用意することがコツです。

毎回最終決戦で、こちらの言う通りにしない相手に怒っていたのでは
距離が縮まるわけがありません。
手をつないで歩く場合は、
一番遅い人の速度で歩かなければならなりません。

また、手をつないで歩くだけで
幸せですから、
先を急ぐ必要もないわけです。

今日はここまで進んだからいいやと
そういう評価の仕方を導入してください。
結論に到達しなかったからだめというのは、
あまりにも非科学的な、ないものねだりではないでしょうか。

そのためには、相手の反応を見極めて、
どこまで進むべきかということは
臨機応変にその場で定める必要があります。

また、そこに向かうためには、
無理な方向から攻めるのではなく、
相手の一番弱い部分から変化をさせていくことが肝要です。

さて、また、最後に誰の利益を目標とするべきか
という問題をお話ししなければなりません。

例えば、面会交流の場合、
当事者の方が、「子どもに会いたい」ということを
いうことは仕方のないことですが、
それだけだと負けてしまいます。

「会いたい」と「会わせたくない」の争いだと
裁判所はあまり積極的に介入してもらえない傾向があるからです。
本当は、人情的にも、
子の親を子どもに会わせたいんだということで出発したとしても、
私はそういう言い回しは、ここ何年かしていません。

子どもをこの親に、大人たちが努力して
あわせなければいけないんだということであれば、
誰も賛成しないわけにはゆきません。
ここから、裁判所も出発しなければなりません。
そのために、どうやって障害を取り除いていくか。
という議論に進めるということですね。

ところが、そう言っても、
なかなか子供の視点で調停が進みません。
ここだけは、何度も何度も
調停委員や裁判官、調査官を説得しなければなりません。
反対しないだけでは足りずに、
賛成してもらわなければなりません。

先ず、子どもの視点から始めるべきだということですが、
その先にあるのは、家族というチームの在り方の問題です。

子どもの健全な成長のためには、
家族構成員間に、最低限度の信頼関係が必要です。
家族のかたちはそれぞれあります。
同居の家族もいれば、一部別居の家族もあるわけです。
しかし、子どもを健全に育てるため、
お互い悪口を言わず、
子どもに親を誇れるように協力しなければなりません。

ここを目標にすることが
客観的というか理屈では求められているのだと思います。

自分の利益と、家族の利益は
常に一緒であることが理想なのですが、
表面的には、自分の感情を殺して
家族というチームの状態を悪くしないことも
必要な局面があるように思われるのです。

「自分」とは何でしょう。

家族間で対立しながらも、
配偶者がいて子どもがいれば、
別居しても、離婚しても
やはり家族であるし、
家族であると考えることが必要だと思います。

離れて暮らしていても
家族相互にいたわり合うことを続ける必要が
どうしてもあると思うのです。

自分とは、
そのような家族も含めて
家族を持った人間であることなのだと思います。

家族のためにできること
別居しても、離婚しても
それは必ずあるのだと思います。

離婚に際して、そのようなことを考えなくて済む国は、
実は先進国では日本だけのようです。
離婚後をしたら今生の別れという
非科学的な信仰を持ち続けているのかもしれません。

一度家族を作ったということは
消えない大きな出来事であるということが
世界標準の考え方であり、
人間を大事に考える考え方だと思います。

いま日本で苦しんでいる人たちこそ、
自分を大事にするということの意味を考え、
人間を大事にするとは何かを提起していくことが
求められていると思います。

あなたでなければできないことの一つだと思います。
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